2018
02.21

春泥

Category: 俳句
戦後日本を代表する俳人金子兜太さんが20日に逝去(98歳)された
恐縮ですが、兜太先生に評された私の思い出の一句です。

     春泥にもうやけくその心もち 
2001年2月13日にNHK俳壇で紹介された一句です。
放送当日は絢子と北海道旅行の最中であったが、幸いにも入選句の紹介
と、選者並びにゲストの選評をホテルのテレビで聴くことができた。
13句目に私の句を書いたボードが画面に映し出された。入選15句の紹介
が終ってから、先ずゲストの金子兜太氏(現代俳句協会名誉会長)、続い
て主宰の宇多喜代子氏(同協会副理事長)が各々3句を選び、その句の上
にゲストは黄の、主宰は赤の標がつけられた。その結果は、何と私の句の
みに黄と赤の標が付けられたので あった。
司会:先ず、お二人がおとりになった句から始めましょう。
  今日、お二人が共にお取りになったのは13番ですね。
「春泥にもうやけくその心もち」では金子先生から口火を切ってください。
金子:ええ、これねえ、さらっとこう書いていますけどね、けっこう中身
  のある句でね。春泥のどろどろで、もう自棄糞になったという事実と
  ともに、心の内が書けていますね。春泥のような今の心の内と両方が
  見えてきて、なかなかサラッと書けて巧いと思いますよ。けっこう諧
  謔味があるしね。
宇多:おもしろいですね。
金子:ええ、おもしろいです。
宇多:初めは春泥を避けながらうまく跳んで歩いていたけれども、あまり
  続いたりすると、自棄糞でもうどうでもいいやとべたべた行っちゃた
  りして、こんなもんですね春泥って。
司会:しかも、思い切って「やけくその」とおっしゃったのがすごいですね。
金子:その内面もあるわけで…心の中の…。
宇多:こういう卑俗的な言い方というのも金子さんも認めて下さるのですね。
金子:非常に認めますね。
司会:迫力がありますね。
金子:ええ。
(NHK教育TV・2/11&2/16 放送)

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